映画好きを唸らせるシャマラン・ワールドの魅力をご紹介
今回はスリラー、ホラーの天才、M・ナイト・シャマラン監督・脚本の
異色のヒーロー映画３部作とシャマラン映画の魅力をご紹介します。
みなさん、ヒーロー映画は好きですか？
アメリカンコミックのヒーローが銀幕上で繰り広げるド派手なアクションや次々登場する魅力的な登場人物にワクワクする方もいるのではないでしょうか？
しかし、低予算で描かれる、仄暗く、怪しく、ヒヤリとする描写のヒーロー映画もあるんですよ！
今ほど、アメコミヒーロー映画が目立たなかった時に公開された
M・ナイト・シャマラン監督作品「アンブレイカブル」。
そして、その映画の続編として17年後に公開された続編映画…
今回はシャマラニストの私から見たM・ナイト・シャマラン映画の魅力と、
彼の描くヒーロー映画３部作についてご紹介します！
その闇にあなたも惹き込まれるはず！
どうぞ、最後までお付き合いください＾＾
M・ナイト・シャマラン監督とは
M・ナイト・シャマラン監督はインド出身、アメリカ育ちのインド系の映画監督です。
Tweets by MNightShyamalan
彼の代表作は斬新なスリラーであり、どんでん返し映画の代名詞ともなった
『シックス・センス（99）』（ブルース・ウィリス主演）。
この作品名を聞いてピンとくる人が多いのではないでしょうか？
同作は世界興行収入6億6,100万ドルを超える驚異的大ヒット、作品賞、監督賞、脚本賞を含むアカデミー賞6部門にノミネートされました。
- インド系アメリカ人の映画監督・脚本家・映画プロデューサー
- 監督・脚本を手がけた映画に自らチョイ役で出演する遊び心
- 代表作に『シックス・センス』『サイン』など
- シャマランはS.スピルバーグのファンであり、17歳までに45本もの自主映画を作成していた
- シャマラン映画は低予算映画が多いため、ド派手なCG技術などはないが、ストーリーとカメラワークが工夫されていて美しい
- シャマラン映画には ”わからない不気味さ” と ”もっとのぞき込みたくなってしまう” 魅力がある！
⇨そしてラストには驚きの展開！ - 人間の内面の醜さや美しさを描き、視聴者に解釈を委ねる作風も魅力
- 意外なことに映画「スチュアートリトル」の脚本家の一人としての経験もある
ポチップ『アンブレイカブル（00）』『スプリット（17）』『ミスター・ガラス（19）』の３部作ってどんな話なの？
ジャンル：サスペンス・スリラー、ミステリー
監督・脚本：M・ナイト・シャマラン
出演：ブルース・ウィリス、サミュエル・L・ジャクソン、ジェームズ・マカヴォイ、アニャ・テイラー＝ジョイ、スペンサー・トリート・クラーク、サラ・ポールソン
おすすめの見方
『アンブレイカブル（00）』⇨『スプリット（17）』⇨『ミスター・ガラス（19）』と順に見るのがおすすめです。
それでは１作品ずつ、みていきましょう。
1. アンブレイカブル（00）
自分は何者なのか？ 怪しい男の正体は？
ヒーローに目覚める男とヒーローを求める男との出会い
ポチップおすすめ度⇨
大ヒット映画「シックス・センス」の翌年に製作された映画です。
フィラデルフィアで、131人もの乗員・乗客が死亡する列車の大事故が発生しますが、
乗車していた人間でたった一人、奇跡的に生存した男デヴィッド（ブルース・ウィリス）。
彼は、マスコミや周囲の者たちの異様な視線に戸惑います。
そしてある日から、風変わりな男イライジャ（サミュエル・L・ジャクソン）が現れ、
デヴィッドこそ特別な力を持ったヒーロー、「アンブレイカブル」であると告げ、デヴィッドの周りをうろつくようになります。
そういえば、自分は今まで大怪我をしたことがあったか？ 最後に病気をしたのはいつだったか？？
自分が常人と違うことに気が付き戸惑う主人公デヴィッド。怪しい男イライジャ。
彼らの存在意義とは？
大きな事件は最初の列車事故のみで、あとのストーリーは静かに淡々と進んでいくのですが、
薄暗い映像、「何か隠されている」と思わせるぎこちなさと怪しさ漂う演出に引き込まれます。
そして背筋が凍るラストへ…
こちらの作品は序章といった感じの映画です。
後に続く2作を楽しむためのステップとして見ていただきたい作品です！
お気に入りのシーンは
冒頭の列車でのシーンで座席間を行き来する独特のカメラワーク！
不安を煽るような間の取り方も好みでした！
2. スプリット（17） 👈必見！！
23の人格を持つ男 VS 拉致された女子高生たち！
最後の最後まで「何が起きるんだろう…？」と先の読めない恐怖と好奇心を楽しめます
ポチップおすすめ度⇨
なんとアンブレイカブルの17年後に公開された映画。
映像が美しく、スリル満点でシャマラン映画の中で一番好きな作品です！
女子高生ケイシー（アニャ・テイラー＝ジョイ）は、クラスメイトとその家族に車で家まで送ってもらうことになります。しかしそれが悲劇の始まりでした。
見知らぬ男（ジェームズ・マカヴォイ）が車に乗り込んできて、女子高生3人は眠らされ、拉致されます…
目覚めると、地下室のような場所に（怖すぎる…！！）。
犯人の男は彼女たちに姿を現し、食事の用意などをしますが
神経質そうな雰囲気で現れたり、女性の服を着て穏やかに話しかけてきたり、
「僕、9歳だよ！」と言い出したり（怖すぎるって…！！）。
彼は23人もの人格を持つ、DID＜解離性同一性障害＞で精神医のセラピーを受けている患者でした。
得体のしれない多重人格者に怯えながらも、女子高生たちは脱出を試みます。
密室での3人の女子高生 vs 多重人格者の攻防、
DID患者と外部の人間とのやりとり、
ヒロインであるケイシーの過去とシーンが切り変わり、
ストーリーがどこへ向かうのか、最後まで全く想像がつきませんでした！！
得体のしれない多重人格者に監禁される恐怖と、次がどうなるか予想できないハラハラ感が最高です。
DID＜解離性同一性障害＞という病気を描いた本作、とにかく目が離せないです！
DID＜解離性同一性障害＞という病気を描いた本作は、
医学的、科学的な要素が物語に取り入れられ、さらにM・ナイト・シャマランのDIDへの独創的な解釈が織り込まれていて興味深いです！
加えて、複数の人格を演じるジェームズ・マカヴォイのキャラクターの演じ分けが圧巻です。
もともと舞台俳優だったジェームズ・マカヴォイの演技力が炸裂していました。
彼の技術がなかったら成立しない映画でしょう。
ジェームズ・マカヴォイが演じる一人ひとりの人格が魅力的であり、
今の人格はパトリシアかな？ヘドウィグかな？バリーかな？と予想しながら見るのも楽しかったです。
また、1作目の「アンブレイカブル」から17年後に製作された本作は、前作に比べて映像も演出もさらに洗練されていて美しかったです。
3. ミスター・ガラス（19）
「アンブレイカブル」、「スプリット」、そして「ミスター・ガラス」。
非凡な性質を持つ3人がついに一堂に会し、激突！ 物語のいく先は・・・？
ポチップおすすめ度⇨
ヒーローとは何か、悪とは？正義とは？ 監督は何を伝えたかったのか・・・？
「アンブレイカブル」、「スプリット」、そして「ミスター・ガラス」。
本シリーズの最終章である本作では、特異な性質を持つ3人がついに集結します。
安定のブルースウィリス、サミュエル・L・ジャクソンの存在感、
そしてジェームズ・マカヴォイの怪演！
それぞれのキャラの重要人物もそのまま出演するところが本作ファンにはたまりません。
さらに、謎の組織が絡みそれぞれの思惑が交錯する本作は、見どころだらけです。
生まれ持った体質に苦しみ続け、その反動により超人的なパワーを持つ”ヒーロー”に強いこだわりを持つミスター・ガラスのイライジャ。
その悲しい過去と感情に思わず引っ張られてしまいます。
正義とは？ 悪とは？
科学の要素も入り、シャマランの解釈と共に描かれてます。
二転三転した後、
解釈を視聴者側に委ねさせるラストに思わず
「シャマラーン！！」と叫んでしまいましたｗ
2022年にブルース・ウィリスは失語症のため、俳優業引退を表明しています。
引退を表明する数年前から症状があり、演技の時もセリフが覚えられず、
俳優業に支障をきたしていたそうです。
本作「ミスター・ガラス」もそんな中撮影された映画です。
撮影中、セリフを覚えるのが難しく、セリフを減らしても覚えられなかったため、
イヤホンをつけて撮影していたそうです。
「ミスター・ガラス」でブルース・ウィリスがイヤホンをつけているシーンが多かったのは彼の症状を補うために後から付け加えられた設定だったそうです。
「ミスター・ガラス」を視聴中、
ブルースの出番やセリフが少ないことに若干の違和感を感じていたのですが、病気を抱えながら必死に俳優業をこなしていたことを後に知り、
彼は責任感の強い素晴らしい俳優だと改めて尊敬しました！！
シャマラン映画の注目ポイントと楽しみ方
シャマランを探せ！
シャマラン監督作品は、シャマラン監督が自ら登場し、短時間にチョイ役で出演するものが多いので、ファンとしては楽しみの一つです。
そして、今回ご紹介したシリーズ３作品はすべてシャマラン監督本人がチョイ役で出演します！
シリアスな場面なのに、シャマランが急に登場し、
自虐ネタやちょっとしたストーリー性を持たせたセリフを言うので、思わずクスッと笑ってしまいます。
ストーリーに入り込んでいるときにいきなり登場する監督の遊び心にはいつも楽しませられます。
どのシーンかは見てのお楽しみです！！
インド系の監督なので見てすぐにわかりますよ^^
ストーリーに盛り込めれたいくつもの仕掛け、二転三転する展開と魅力的な出演者たち
シャマラン作品には多くの伏線と、二転三転するストーリーの面白さがあります。
大コケした映画もあるものの、
代表作として有名な「シックス・センス」、「サイン」は必見です。
映画「シックス・センス」でのブルース・ウィリスの演技はもちろん、
当時の天才子役、ハーレイ・ジュエル・オスメントの名演技は必見です！
映画「サイン」で、父役を演じたメル・ギブソンの味のある演技や
ホアキン・フェニックスのお茶目な役柄も魅力です。
ポチップHere’s my M. Night Shyamalan hot take. I think his best film is Signs. pic.twitter.com/pyppEtRcTP
— kevin l. lee (@Klee_FilmReview) February 4, 2023
俳優の持ち味や今までにない魅力を引き出す点も、シャマラン映画の魅力です。
また、賛否両論ありますが、
急速に老化する恐ろしいビーチでパニックになる人々を描いた
映画「OLD（オールド）」もぜひチェックいただきたいシャマラン映画の一つです＾＾
ポチップ別途、作品紹介記事を書いていますので、是非チェックしてくださいね！
シャマラン映画はDVDまたはBD-Rで見るのがおすすめ！
シャマランは17歳までに45本もの自主映画を作成していたというのは有名な話。
幼少の頃にスーパー8カメラを買い与えられたのをきっかけに、早くから映画製作者を志望していたそうです。
なんと、DVDやBD-Rの特典映像としてシャマランの過去の自主映画の公開がされています！！
アンブレイカブルの特典映像として、少年時代の作品が収録されています。
ポチップ2作目の「スプリット」、3作目の「ミスター・ガラス」のBR-Dの特典映像では未公開シーンに加え、セットや撮影風景、監督やスタッフ、出演者達のインタビューがあり舞台裏が楽しめます！
ポチップポチップ役作りについてなど製作秘話が豊富に収録されているので、本作を見た後に特典映像を見ると５倍は楽しめますよ＾＾
ゲオなら宅配レンタルサービスを行っています
DVDやBD-Rの特典映像付きで映画を楽しみたい方はぜひチェックしてください^^
さいごに。M・ナイト・シャマランの最新作「ノック 終末の訪問者（Knock At The Cabin）」について。。
2023年に公開予定のスリラー映画「ノック 終末の訪問者（Knock At The Cabin）」。
監督はもちろんM・ナイト・シャマラン、主演は元プロレスラーの俳優デイヴ・バウティスタが務めます。
ポチップこちらの最新作は小説が原作となっているとのこと。
M・ナイト・シャマランの今後の活躍に期待です！＾＾
今回はここまで🌸
それではまた！
sunoでした
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ぜひこちらの記事「年間映画カレンダー」もチェック^^
みなさんが素晴らしい映画と出会うチャンスになったら幸いです。
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