2001年9月11日(火)の朝、誰も予想しなかった大事件、アメリカ同時多発テロ事件がありました。
旅客機4機がアルカイダのテロリストにハイジャックされ、
ワールド・トレード・センター、ペンタゴン(アメリカ国防総省本庁舎)へ墜落。
当時幼かった私ですが、テレビを通して観た
ワールド・トレード・センター倒壊の恐ろしい映像は
今でも鮮明に記憶に残っています。
今回は、本テロ事件を題材にした映画数作品と
その他実際にあったテロ事件を映像化した映画をご紹介したいと思います。
もう悲惨なテロ事件で悲しむ人が現れないことを祈って。
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
ベストセラー小説を映画化。
テロ事件によって父親を失った子供の苦しみを描いた名作フィクション。
ジャンル:ドラマ(フィクション)、ミステリー
出演:トーマス・ホーン、トム・ハンクス、サンドラ・ブロック
監督:スティーヴン・ダルドリー(作品「愛を読むひと」「リトル・ダンサー」)
制作:2011年
感動⇨
おすすめ度⇨
残された遺族の深い悲しみと家族の絆に泣きます!
“最悪の事件”によって父(トム・ハンクス)を亡くした
息子オスカー(トーマス・ホーン)と母(サンドラ・ブロック)。
人と関わるのが苦手で不器用な少年オスカーが、
亡き最愛の父との繋がりを求めて思い出をたどり大冒険をします。
騒音、初めての場所、知らない人、苦手なものがたくさんある幼い少年が
冒険を通して様々な人と出会い、
困難に一人で立ち向かっていく姿にワクワクする一方、
喪失感に苦しむオスカーの姿が 痛々しく胸が締め付けられそうになりました。
鑑賞中、何度も主人公に
「がんばれ・・・がんばって・・・!」って呟いてしまいます。
距離感を保ちながらも息子を見守る母を演じる女優サンドラ・ブロックにも注目です。
ユナイテッド93
まるでドキュメンタリーを見ているかのような作品。
次々と起きる恐ろしい展開に目が離せません!
ジャンル:事実の再現ドラマ
監督:ポール・グリーングラス(作品「ボーン・スプレマシー」「キャプテン・フィリップス」)
制作:2006年
リアリティ⇨
おすすめ度⇨
未曾有の事件に騒然とする現場、
混乱し怯える登場人物達の姿に胸が痛みます。
2001年9月11日火曜日の朝、
アルカイダのテロリストによって旅客機4機が、ハイジャックされました。
そのうち2機はワールド・トレード・センタータワーへ
3機目はペンタゴン(アメリカ国防総省本庁舎)へ、
そして4機目のユナイテッド航空93便は・・・
ユナイテッド航空93便の離陸からの様子が描かれている本作は
ハイジャック犯の視点やジャックされた機内の乗客の姿が客観的にリアルに描かれています。
キャストは、管制官や陸軍司令官など多くは本人が出演しており、
その他の出演者もほとんど無名の俳優が出演しているためかなりのリアリティ。
偶然この飛行機に乗り合わせたというだけで、
恐ろしい事件に巻き込まれる人々、
彼らの恐怖を思うと胸が苦しくなります。
ワールド・トレード・センター
911はアメリカの歴史上、
最も多くの消防士および法執行官が死亡した事件でもあります。
ジャンル:ノンフィクションドラマ
出演:ニコラス・ケイジ、マイケル・ペーニャ、マギー・ギレンホール
監督:オリヴァー・ストーン(作品「スノーデン」「7月4日に生まれて」)
制作:2006年
スリル⇨
おすすめ度⇨
被災者の避難援助のため現場に向かうも
二次災害に巻き込まれ、瓦礫に埋もれてしまった警察官たちを描いた作品
俳優ニコラス・ケイジが
港湾局警察に勤めるベテラン巡査部長(実在の人物)のジョン・マクローリンを演じます。
飛行機の墜落によって騒然とする現場や、
飛行機墜落直後のビルの上層から
印刷用紙が次々と舞い降る異様な光景が印象的でした。
ジョンたち警察官は上層階に取り残された人々を避難誘導しようと現場に駆けつけますが、
誰も予想しなかった二次被害が発生。
二次被害による倒壊シーンは一瞬ですが、凄まじく恐ろしかったです。
何が起こったのかわからない状況の中、
身動きが取れない恐怖、痛み、爆発が続く瓦礫の下。
恐怖に耐えながらも、普段は無口な主人公が
生き残った仲間と必死に励まし合いながら救助が来ることを信じて長い時間を待ち続けます。
助けに行くはずが、行ってすぐ何もできずに瓦礫に埋まってしまう無念さ
頭に浮かぶのは家族のことばかり・・・
混乱する現場は危険で要救助者の捜索がなかなか進みません。
そんな中自分の危険を顧みず自主的に深夜の捜索に向かうボランティアの姿も。
多くの人が関わるなか、救助活動はどうなるのか
多くの人の手から手へ・・・
クライマックスでの主人公の言葉、行動に涙が止まりませんでした。
ゼロ・ダーク・サーティ
アルカイダの一味、ビンラディンを追う若い女性CIA捜査官。
自ら前線である危険な地域に足を運び命をかけて捜査します
ジャンル:ドラマ、サスペンス、スリラー
出演:ジェシカ・チャステイン、ジェイソン・クラーク、レダ・カテブ、クリス・プラット
監督:キャスリン・ビグロー(作品「デトロイト」「K-19」など)
制作:2012年
緊迫感⇨
おすすめ度⇨
タイトルの「ゼロ・ダーク・サーティ」は軍事用語で午前0時30分を指すそうです。
主役は20代半ばの若い女性CIA捜査官・マヤ。
一向に手掛かりをつかめないビンラディン捜索チームに抜擢されます。
配属されたばかりの時は、過激な拷問現場に目を背けていたマヤですが、
続く一味の残虐なテロ行為や仲間の死によって、次第に捜査にのめり込んでいきます。
政府からの規制によって、捜査が進められなくなったりと難航します。
自ら危険な地域へと向かい、前線で戦う人々の姿が衝撃でした。
クライマックスでの襲撃シーンは手に汗握ります。
おまけ。911ではないですが、インドで実際に起きたテロ事件をもとにしたおすすめ映画です
ホテル・ムンバイ 👈【イチオシ!】
信仰、ルーツ、家族、生死、職業観。
恐ろしいテロ事件に巻き込まれていく悲運の人々の行動に目が離せません。
ジャンル:ドラマ、スリラー、サスペンス
出演:デヴ・パテル、アーミー・ハマー
監督・脚本:アンソニー・マラス
制作:2018年
リアリティ⇨
おすすめ度⇨
5つ星ホテルに勤める従業員役として、デヴ・パテルが主人公を好演!
インドの都市ムンバイにある五つ星ホテルの若手の従業員アルジュン(デヴ・パテル)はいつも通りホテルへ出勤します。
しかし、武装したテロリスト集団がホテルを占拠。
美しい高級ホテルが一転、
破壊と殺戮が繰り返される絶望的な現場となり
500人以上の宿泊客と従業員が恐怖にさらされます。
その中には赤ん坊の姿も・・・
なかなか到着しないテロ殲滅部隊。
無惨な殺戮を繰り返すテロ犯たちは幼さ残る洗脳された青少年達。
ここまで人を非情にさせる信仰や宗教って一体なんなんだろうと本作を通して何度も考えさせられてしまいます。
本作で注目すべきは犯人グループの宗教だけでなく、
主人公や他の登場人物の宗教観や人種、ルーツも描かれている点です。
次々起こる恐ろしい事態に怯えながらもそれぞれ考え、
行動する従業員や宿泊客達の行動に目が離せませんし非常に見応えのある作品です!
さいごに。
悲惨なテロ事件を映像化した作品はどの作品も当時の様子がリアルに再現されていて、
重厚なストーリーのものばかりです。
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
ユナイテッド93
ワールド・トレード・センター
ゼロ・ダーク・サーティ
ホテル・ムンバイ
一瞬にして多くの人の命が奪われるテロ事件。
ただ、偶然その場にいたというだけで、
無惨に命を奪われた被害者達やその家族の気持ちを思うといたたまれなくなります。
被害にあった、ワールド・トレード・センターがあった跡地には現在、
耐久性が高められた新しい建物が建てられ、
事件を後世に残す為、国立9・11記念館・博物館(9・11メモリアル・ミュージアム)があるそうです。
悲惨な事件があったあの日、
悲しい思いをした人が数え切れないほどいた事を忘れず、
二度と悲惨な事件で悲しむ人が現れないことを祈って。
今回はここまで🌸
それではまた!
sunoでした
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もっとお勧め映画をチェックしたい! という方は、
ぜひこちらの記事「年間映画カレンダー」もチェック^^
みなさんが素晴らしい映画と出会うチャンスになったら幸いです。
コメント
たまに、すのうさんのブログを見ています。
丁寧な説明に、観たことない作品やと
観たくなります😆
良い映画を、皆に伝える熱い想いが伝わってきて、楽しみにしてます😆
じゅんさん、コメントありがとうございます!
同じく映画が好きな人に記事を見ていただけるのが1番の幸せです^^
Junさんの映画の知識や映画への愛にいつも感銘を受けてます・・・!